こちらでは、アニメーターの障害者雇用に関する情報をまとめています!
アニメーターの障害者雇用は?
インターネットで調査したところ、アニメーターの障害者雇用は少ないながらも求人は出ているようです。
エンゲージでの求人を例に挙げると以下のような内容となっています。
- 社員アニメーター募集
- 月給21万円から
- 10時~19時
- 経験者優遇、未経験者は関連学校卒業(または見込み)
- 障害のある方積極採用中
受注拡大につき増員、といった記載をよく見かけましたので、業界としても拡大市場で求人が出るチャンスも多いような印象です。
様々な媒体で情報収集し、非公開求人なども幅広くチェックしたいですね。
アニメーターのお仕事全般について
ここからはアニメーターのお仕事そのものについても見ましょう。
仕事内容
アニメーターの主な仕事内容は、絵コンテや脚本をもとに原画を描き、動画を作成するお仕事となります。
工程ごとに分業となる場合もあり、基本的にはチームで動きます。
しっかりと作品の世界観やイメージを表現した原画を作り、それらがどのような表情、動きとなっていくか、すり合わせと微調整による作業でアニメーションにしていきます。
アニメーターの活躍の場としては、以下のようなところになります。
- アニメ制作会社
- 動画制作会社
- ゲーム開発会社
- CGプロダクション
…etc。
アニメーターになるには?
必須となる資格はありませんが、一般的には大学や専門学校で映像技術を学んでから、アニメ制作会社などに就職する流れとなります。
求人では即戦力を求める傾向があり、未経験者でも関連学校の卒業が条件となっていることが多いので、まったくの素人となると採用のハードルが高くなってしまうことが予想されます。
画力はもちろんのこと、最近ではコンピューターを使った作業が主流になってきているので、デジタルツールに関する知識も必要になってきます。
アニメ制作会社の競争率
京都アニメーション、MAPPA、ufotable など大手アニメ制作会社では、毎年 数百名の応募に対して採用人数が数名~十数名という情報があり、倍率は数百倍にも及ぶとされています。
中小規模のアニメ制作会社ではやや応募数が減るものの、即戦力が求められている現状もあり、やはり厳しい状況であることは変わりないようです。
アニメ人気の高まりとともに希望者も年々増加しておりライバルが多く、その一方で契約社員やフリーランス業務委託などが多い業界でもあり正社員の募集自体が少ないのも競争が激化する要因のひとつとなっています。
関連資格はある?
先ほども書いたとおり、アニメーターになるための必須資格や免許はありませんが、関連する資格を取得しておくことで、自身の持つ技能の裏付けとすることはできます。
それらを取得しておくことで、就職活動にも優位に働くことは想像に難しくないでしょう。
- CGクリエイター検定
- CG-ARTSアニメーション実技試験
- 色彩検定
- カラーコーディネーター検定
- Illustrator®クリエイター能力認定試験
- Photoshop®クリエイター能力認定試験
…etc。
CG-ARTSアニメーション実技試験
公益財団法人画像情報教育振興協会が主催する、CGアニメーション制作についての技量をはかる試験になります。
学生対象の試験となっていて、10秒ほどのアニメーションを制作して、その実力を試されます。
CGプロダクションが動画を評価するということで、学生時代からプロの評価を受けることができ、今後の成長のきっかけとすることができます。
CGクリエイター検定
CG-ARTS協会が主催するCG映像制作の技能をはかる検定となります。
ベーシックとエキスパートという2段階となっていて、ベーシックは基礎から、エキスパートは専門的な技術や関連する法律の理解まで求められます。
エキスパートは幅広い知識を取得し十分な対策がないと合格できないといわれており、その合格率は20~30%といわれています。
カラーコーディネーター検定
東京商工会議所が主催する検定で、色についての知識を習得できます。
ファッションから美容、建築関係まで色が関係する様々な職種で役立てることができます。
スタンダードクラス、アドバンスクラスと2段階になっており、それぞれ合格率は50%~70%と、準備と対策をしておけば、じゅうぶん合格の可能性がある内容になっているようです。
似たような検定で”色彩検定”というものもありますが、どちらかというとカラーコーディネーター検定は商品開発などビジネス向け、色彩検定はアート向けといわれています。
給料はどれくらい?
代々木アニメーション学院のウェブサイトでは、アニメーターの平均年収は約440万円という情報がありました。参考:代々木アニメーション学院
日本の平均と比較するとやや低いのかもしれませんが、フリーランスや個人事業主などフルタイム勤務ではない方々のボリュームも一定数あるので、そのあたりが平均値に影響している可能性があります。
新人のころは特に報酬が低いとされていますので、とにかくスキルを上げていくのが重要なようです。
当然ながら就職する会社規模によって給与も変動しますので、しっかりと情報を集めつつ動いていきたいですね。
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アニメーターの将来性
日本のアニメ市場はすでに大きな規模となっていますが、、2025年以降も年平均約7.9%の成長が見込まれており、2033年には39.6億米ドル規模にまで拡大するという予測がされるほど、アニメーターを取り巻く環境は成長しつづけています。
定額制動画配信サービスや短尺動画プラットフォームの台頭により、その需要は増すばかりです。
さらに生成AIを活用した「背景美術の自動化」「キャラクターデザイン支援」などが実用段階に入りつつあり、これまでの作業が大幅に効率化されることが予想されるため、今後はより付加価値の高い仕事に専念できるようになります。
アニメ市場の成長や新技術の導入は、アニメーターにとって多くのチャンスを生み出していますので、将来性はさらに高まっていくことでしょう。
最後に
アニメーション自体の需要が高まっているなか、アニメーターの求人についてもチャンスは多いと想像されます。
障害者雇用についても、少ないながら求人は見かけますので、まずは情報収集ですね。
会社規模によって、労働条件も変わってきますのでよく確認が必要です。
実際に取り扱っている作品が記載されているところも多いので、そのあたりもチェックしてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、好きなアニメを制作している会社が、アニメーター募集しているかも?!