こちらでは、フラワーデザイナーの障害者雇用に関する情報をまとめています!
フラワーデザイナーの障害者雇用は?
インターネットで調査したところ、フラワーアレンジメントを仕事とするデザイナーの障害者雇用は、比較的多くの情報がありました。
まず驚きだったのが、「フラワージョブ」というお花関連の仕事に特化した求人サイトがありました。笑
こちらにも多くの求人が出ていますが、一例をあげるとこんな感じです。
- フラワーアレンジメント制作
- 時給1,113円(月給133,560円)
- 勤務時間10:00~17:00
- 技術、経験は不問
- 応募条件は障害者手帳所持
その他、就労移行支援事業所など福祉サービスでも、フラワーアレンジメントを訓練内容とした事業所もあるようなので、このようなところを探して一般就労の準備をするのもいいですね!
フラワーデザイナーのお仕事全般について
ここからはフラワーデザイナーのお仕事そのものについても見ましょう。
仕事内容は?
フラワーデザイナーのお仕事は、花や植物を使って空間を演出することにあります。
付帯する業務でいうと、花の生育、剪定、アレンジした花の配送なども含まれるでしょう。
求められる場としては、花屋さんはもちろんのこと結婚式場やホテル、イベント装飾会社など多岐にわたります。
花や植物の基礎知識はもとより、ニーズに合ったアレンジメントをするセンスも求められます。
なるには?資格はある?
フラワーデザイナーになるために必須の資格はありませんが、関連する国家資格、民間資格があり、これらを持っていることで就職活動が優位に進んだり、仕事をする際に役立つことは間違いありません。
フラワー装飾技能士
フラワー装飾技能士は、国家資格である技能検定制度の一種で、生花を主体とした花の装飾技術と知識を証明する唯一の国家資格です。
1級、2級、3級があり、難易度もそのとおりの順番となります。
それぞれ必要な実務経験は以下のとおりです。
- 3級:実務経験不要
- 2級:直接受検は実務経験2年以上、または3級合格後は制限なし
- 1級:直接受検は実務経験7年以上、または3級合格後4年以上/2級合格後2年以上
学科と実技からなり、初級に位置付けられる3級は合格率約80%といわれていますが、1級は約50%といわれています。
試験に合格すると合格証書が交付され、名称独占資格としてフラワー装飾技能士を名乗ることができ、フラワーショップ、ブライダル、葬祭、イベント装飾、インテリアデザインなど、多彩な分野で活躍することができます。
NFDフラワーデザイナー
NFDフラワーデザイナーは、公益社団法人日本フラワーデザイナー協会(略称:NFD)が認定する民間資格となります。
50年以上の歴史があり、全国で統一した基準のもと実施される、フラワーデザイン技術と知識の証明制度です。
3級~1級となり、3級は誰でも受験できますが、上位級では下位級の取得や、教育機関での指定単位の取得が条件となります。
給料はどれくらい?
求人ボックスの情報によると、家事代行サービスの平均年収は396万円、パートアルバイトの平均時給は1,098円とあります。参考:求人ボックス
日本の平均と比較するとやや低い水準のように思います。
ただ、給与の高いゾーンですと年収800万円~という情報もありますので、キャリアやスキル、請け負う仕事の規模によって収入が大きく変わるのだと想像できます。
また、技術を身に着けたのちに独立開業する道があるというのも特筆すべき点です。
いずれにしても働く環境によって条件は変わりそうなので、事前にしっかりと調査しておきたいですね。
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独立開業について
前途のとおり、独立開業というのもひとつの道としてあります。
もっとも重要なのは、”どんな花屋さんにするか”という部分です。
ギフト特化、ブライダル専門、観葉植物、オンライン販売など様々なスタイルがありますが、先に書いたとおり資格が必要なく参入のハードルが低いため、何か特色がなければ成功することは難しい状況にあります。
事業計画が立ったら、開業場所の選定や内装、什器の準備、仕入れルートの確保など具体的な動きが必要になります。
また必要な届け出は以下のとおりです。
開業届 | 税務署に「個人事業の開業・廃業届出書」を提出(無料) |
青色申告承認申請書 | 節税のための届け出(同時に提出するのが一般的) |
古物商許可(必要な場合) | 観葉植物や花器などのリサイクル販売を行う場合は必要 |
食品営業許可(必要な場合) | 花カフェ併設や食べられる花を扱う場合に必要 |
季節感やトレンドを反映したアレンジ、ギフト需要に応える工夫など商品力を高めるとともに、ネットショップやSNSを駆使したIT戦略も必要になるでしょう。
生花は日持ちしないので、在庫管理や原価管理など、経営的観点も当然ながら必要になります。
フラワーデザイナーの将来性
業界としては、一定の需要があるなか、競争は激しくネット通販やホームセンターなどの安価な商品と戦っていかなければならない厳しさがあります。
また、資格が必要ないため実績やセンスで評価される難しさもあります。
総合的にまとめると、以下のような状況です。
社会的需要 | 結婚式・葬儀・イベント装飾などで安定した需要はあるが、量は大きくない。 |
雇用の安定性 | 小規模事業者が多く、正社員求人は少なめ。非正規雇用が中心。 |
将来の成長性 | EC販売やプリザーブドフラワー分野はやや成長。だが全体としては横ばい傾向。 |
独立・起業の可能性 | 小さな店舗やネットショップでの開業は現実的。地方でも可能。 |
技術の代替可能性 | AIや機械での代替は難しいが、安価な量販商品との競合あり。 |
最後に
前途のとおり、フラワーデザイナーの障害者雇用は、少なからず募集の情報を見つけることができます。
就労系の福祉サービスでも花を使った訓練を行っているところがあるというのも注目ですね。
求められる場はたくさんありそうなので、幅広く情報収集していきたいですね!