こちらでは、アパレル店員の障害者雇用に関する情報をまとめています!
アパレル店員の障害者雇用は?
インターネットで調査したところ、アパレル店員の障害者雇用は、いくつかの求人を見つけることができました。
一例をあげてみます。
- 有名セレクトショップの販売職
- 業務は接客や販売、商品管理、売り場の管理
- 雇用形態はパート・アルバイト
- 勤務地は全国各地の販売店
- 時給は勤務地により決定
- 勤務時間は9:30~21:30の時間帯でシフト制
- 障害特性による配慮有り
参考:アットジーピー(リンク先のページで検索窓に”アパレル”と入力すると求人が見られます)
大手アパレルメーカーの障害者雇用
ユニクロ、しまむらなどのアパレル店員の障害者雇用は、かなり積極的に行われているようです。
ユニクロ、GU(ジーユー)では”1店舗1名”の障害者雇用を掲げて、積極的に採用しており、その体制づくりにも力を入れています。
しまむらでは、2024年2月時点で831名の障害者を雇用しており、この時点での法定雇用率2.5%を大きく上回る雇用率4.78%という驚くべき数字となっています。
このように、アパレル業界を代表する企業は、会社全体で障害者雇用に取り組んでいます。
ユニクロ・GUの障害者雇用
ユニクロを運営するファーストリテイリングは2001年に本格的に障がい者雇用をスタートし、2012年度以降は国内すべてのユニクロ店舗で「1店舗に1名以上雇用」という目標をほぼクリアしている状況で、2023年6月時点での障がい者雇用率は 4.89%と法定雇用率を大幅に上回っています。
しまむらの障害者雇用
2024年6月時点で障がいのある社員は857名、障がい者雇用率は 5.03%と法定雇用率を大きく上回っており、5%越えはアパレル全体でみてもトップクラスの雇用率です。
埼玉県障害者雇用優良事業所に認定されており、積極的な雇用姿勢が自治体からも認められています
ただ大量に雇用しているだけでなく、障害者雇用を担当するブロックマネージャーには「障害者職業生活相談員」の資格取得が推奨され、2025年2月時点で420名が取得しており、支援体制の整備も積極的に行っています。
地域の特別支援学校や支援センターとの連携、社員の理解と知識を深める研修など受け入れ体制の構築が進んでいます。
グローバルワーク
グローバルワークやニコアンド、ローリーズファームを展開するアダストリアは、グループのアダストリア・ゼネラルサポートが2014年5月に特例子会社認定を受けて体制構築。
2025年現在ではグループ全体で約240名の障がいのある方が活躍しているといわれています。
多くは店舗業務に携わっており、店舗バックルームでの清掃、品出し、検品業務を行っています。
定着支援担当、企業型ジョブコーチ、産業医、心理カウンセラー、手話通訳などを配備し、個別サポートできる支援体制も整備されています。
アパレル店員のお仕事全般について
ここからはアパレル店員のお仕事そのものについても見ましょう。
仕事内容は?
アパレル店員の仕事内容は、主に以下のようなものになります。
- 接客業務(レジ打ち、など)
- 商品管理(検品、陳列、バックヤード管理、など)
- 店舗内のディスプレイ、清掃、など
サイズ選びやコーディネートなどの助言を求められることもありますので、それらの知識、センスも求められます。
お客様とのやり取りをスムーズに行うことができるコミュニケーション能力も必要になることでしょう。
接客 | コーディネート提案、試着案内、サイズ相談など |
レジ対応 | 会計業務、ポイントカード処理、返品対応 |
商品整理 | 商品の陳列、補充、たたみ直し |
在庫管理 | 入荷商品の検品、在庫棚卸し |
店舗清掃 | 店内・試着室の清掃 |
必要な資格は?
アパレル店員になるための必須資格はありませんが、関連する資格はありますので、これらを持っていると面接、実務でも役立つことでしょう。
- リテールマーケティング(販売士)検定
- ファッション販売能力検定
- 繊維製品品質管理士(TES)
- ファッション色彩能力検定
- カラーコーディネーター
- パターンメーキング技術検定
…etc。
これらアパレルそのものに対する知識が必要とされる資格のほか、上記 ユニクロなど障害者雇用を積極的に行っている企業の場合には、障害者職業生活相談員などを取得していると優位に働くはずです。
ただ、入店してから知識や技術、マナーを習得するし、正社員登用や昇格に進むのも一般的な流れです。
リテールマーケティング検定
リテールマーケティング検定は流通、小売り関係で唯一の資格です。
接客マナーや販売技術、商品知識など現場で必要なスキルや、仕入と在庫管理などバックヤード関係、マーケティングや経営管理など、店舗運営に関わる知識を幅広く習得し、販売員としての実力を裏付けるものとなります。
1~3級があり、3級は販売員に必要な知識から始まり、1級では経営、マネジメントの知識までが求められます。
合格率は2級、3級が約60%、1級は約20%といわれています。
ファッション販売能力検定
財団法人日本ファッション教育振興協会が認定する資格で、ショップ販売員や店舗マネージャーの能力をはかる資格になります。
こちらも2級、3級は販売員向け、1級になると店舗運営、販売も関わる管理者向けとなっています。
アパレル業界で活かすことができる、商品や販売に関する知識、接客技術を習得し、その裏付けを得てキャリアアップなどに役立てることできます。
給料は?
求人ボックスの情報によると、雑貨店員の平均年収は371万円、パートアルバイトの平均時給は1,078円とあります。参考:求人ボックス
給与が高い人は年収1000万以上という情報もありますので、雇用される企業規模やポジションによって大きく変動するものだと思われます。
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アパレル店員の将来性
コロナ以降、店舗数や来店客数は全国的に減少しており、その影響でアルバイト・パートの求人も減少傾向にあります。
ユニクロ、ZARA、しまむらなども自社アプリや通販が主力化しており、オンライン接客やチャット対応など、従来のスキルだけでなく様々な仕事に対応できる人材が求められています。
ECやSNS時代にあったスキルと接客スタイルを身につけることが重要になりそうです。
最後に
前途のとおり、アパレル関係の障害者雇用は積極的に行われているようです。
店舗フロアで行う接客業務だけでなく、バックヤードでの商品管理など仕事の幅も広いことから、障がい特性に合った仕事を切り分けられるのも要因のひとつかもしれません。
また、大きなアパレル系企業においては、そのリーダーシップから、率先して積極的に障害者雇用を行っている側面もあるかもしれませんね。
チャンスは多そうなので、幅広く情報収集していきましょう!