こちらでは、ビルメン、清掃員ーの障害者雇用に関する情報をまとめています!
ビルメン、清掃員の障害者雇用は?
インターネットで調査しましたが、ビル清掃スタッフなどの障害者雇用は、かなり多くの求人が出ているようです。
一例をあげてみます。
- 上場企業グループ会社の募集
- オフィスビル清掃(ゴミ回収、トイレ清掃、外掃き仕事、など)
- 日給8,200円
- 勤務時間は7時~15時30分
- 特別な資格、条件なし
- 障がい者雇用の実績多数あり
ビルメン、清掃のお仕事は、就労継続支援A型、B型など福祉サービスでも定番の作業なので、そちらで経験を積んでから一般企業への就職を目指すのもいいですね。
いずれにしても様々な情報を収集して、最適なルートを選択したいですね。
ビルメン、清掃員のお仕事全般について
ここからはビルメン、清掃員のお仕事そのものについても見ましょう。
具体的な仕事内容は?
トイレや洗面所などの水回り、床面やエレベーター、窓ガラスなどの清掃作業やゴミ収集がメインとなります。
ビルメンという広い範囲で考えると、空調などの設備管理、緑地管理、害虫駆除などもあります。
基本の清掃業務は特殊なスキルも必要ないので、取り組みやすい仕事と言えそうです。
関連する資格はある?
その仕事に就くだけでしたら必須となる資格はありません。
ただ、ビルメンとして幅広い作業を手掛けていくためには関連する資格が必要となり、まずはこれらの資格取得を目指すことになります。
この資格はビルメン4セットともいわれ、非常に有用な資格となります。
- 第2種電気工事士
- 危険物取扱者乙種4類
- 2級ボイラー技士
- 第三種冷凍機械責任者
さらに上位や他の関連資格もありますので、経験を積みながらスキルアップしていかなければなりません。
第2種電気工事士
電気工事士法に基づく国家資格のひとつで、一般的には住宅や店舗などの低圧(600V以下)の電気設備の工事を行うことができる資格になります。
具体的には、コンセントや照明、分電盤の設置・交換・修理などの作業ができるようになります。
筆記試験は関連する法令や配線設計、施工に関する技術が必要となり、実技では配線器具を用いた実際の結線作業、測定器を使って接続状態の確認作業にて安全かつ正確に作業できなければなりません。
受験に実務経験や学歴は必要なく、誰でもチャレンジすることができます。
危険物取扱者乙種4類
消防法に基づく国家資格のひとつで、主に可燃性液体(ガソリンや灯油など)の取扱い、貯蔵、消費を行う業務に必要な資格となります。
取得後はガソリンスタンドや工場、塗装業などで「手に職」を活かせる有用な資格です。
学歴、実務経験不問、年齢制限も無しということで、だれでも取得することが可能です。
実技試験は無く、消防法などの関係法令、物理学、危険物に関する基礎的知識などに関する筆記試験があります。
2級ボイラー技士
ボイラー及び圧力容器安全規則に基づく国家資格で、小型の蒸気ボイラーを安全に運転保守できる技能を証明します。
一般的には小規模工場、飲食店、ビルの小型蒸気機器などの取り扱いに区分されます。
学科試験では、関連法令、ボイラーに関する基礎知識、蒸気の性質の燃焼、熱伝導の原理、配管などの設備関係を。
実技試験では、蒸気ボイラーの運転操作手順や各計器の取り扱いについて学びます。
取得後は、本ページのテーマであるビル設備管理以外にも、小規模工場や印刷、製紙業などで有用とされています。
第三種冷凍機械責任者
冷凍機械の運転保守に関する高圧ガス保安法に基づいた国家資格で、ビルメンテナンスや工場設備などの分野で有用な資格となります。
冷凍能力が100トン未満の第一種冷凍機械を取り扱う場合に必要で、取得後には冷凍設備の運転、点検、保守、安全管理などの業務を担当することができます。
ビルメンテナンスだけでなく、食品工場、物流センター、冷蔵倉庫、スーパーやコンビニ店舗内など幅広い分野で有用。
昇進や手当支給にも直結することが多いので取得しておきたい資格ですが、合格率は約30%と簡単ではない内容となっているようです。
ビルメン三種の神器とは?
ビルメン4セットの上位資格が「ビルメン三種の神器」といわれる以下の3資格。
- 第三種電気主任技術者
- エネルギー管理士
- 建築物環境衛生管理技術者
各資格の合格率も一気に下がり、取得は困難とされていますが、資格所持者でなければ従事できない仕事もあり、昇進や昇給に直結するといわれています。
第三種電気主任技術者
電気設備の保安監督者となるための国家資格です。
取得後には最大50,000V未満の電気設備の保守監督が可能となり、「電気主任技術者」として選任されると独占業務になるため、非常に高い付加価値を得ることができます。
この資格があるだけで手当がついたり、高給な求人で正社員として採用されたりと、とても有用な資格です。
大学理工系レベルの知識が必要なため非常に難易度が高く、独学ではかなりの勉強時間を確保しないと合格は難しいとされ、合格率は約12%といわれています。
エネルギー管理士
省エネ法に基づいた、省エネルギー対策に関する高度な専門知識を持つ国家資格です。
原則、年間エネルギー使用量3,000kl以上の事業所は、有資格者を選任することが義務付けられており、資格取得にはとても高い資産価値があります。
合格率は約10~15%とされており、やはり難しい資格といえます。
取得後にはビルメンだけでなく、発電所や変電所でのエネルギー効率の監視や建築分野での省エネ構造の設計補助など、専門的な職種へと幅が広がります。
この資格を条件に管理職級の求人があったりと、とても有用な資格です。
建築物環境衛生管理技術者
一定規模以上の建築物で環境衛生を管理する責任者となるための国家資格です。
延床面積3,000㎡以上の特定建築物では、選任が義務付けられており、建物内の人が快適に過ごすための環境衛生管理を総合的に担う資格になります。
建物の総合的な衛生管理を具体的にいうと、空気環境、給排水、害虫防除、清掃、照明などがそれにあたります。
試験の合格率は15~20%と簡単ではないのですが、それに加えて実務経験も必要になるので、かなり希少価値の高い資格となります。
ビルメン業界では非常に有用な資格で、ビルの高層化や複雑化が進み、法令も強化されている昨今で需要も高く、今後も安定していると思われます。
平均給料は?
求人ボックスの情報によると、清掃員の平均年収は366万円、パートアルバイトの平均時給は1,020円とあります。参考:求人ボックス
清掃員ではなく、作業の幅が広がるビルメンテナンスという括りになると平均年収は375万円という情報もありますので、より多くの業務を手掛けられるようになれば、給与にも反映してきそうです。
また、給与幅も広いので、就職する企業の規模や経験、スキルによっても違いが出てくるようです。
条件の幅が広そうなので、しっかりと下調べしておきたいですね。
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最後に
前途のとおり、ビルメン、清掃員の障害者雇用については、たくさんの求人が出ているようです。
就労系の福祉サービスでも取り扱っているところが多いので、そのような事業所で経験を積むのも○。
関連する資格もたくさんありますので、就職してスキルアップしつつ、それらの資格を取っていくというやりがいもありそうですね!