こちらでは、美容師の障害者雇用に関する情報をまとめています!
美容師の障害者雇用はある?
インターネットで調査したところ、いくつかの求人サイトで美容師の障害者雇用の求人を見つけることができました。
例えばこのような求人です。
- 障がい者積極採用
- スタイリスト募集
- 月給26万円~
- 勤務時間は9:00~18:00(残業なし)
- 資格取得や社内試験合格で給料に反映
- 美容師免許、実務経験必須
美容師資格所持ということで即戦力の募集ですね。
この他にも「障がい者積極採用」という求人はありましたが、多店舗展開している比較的規模の大きい美容室では障害者雇用を推し進めている印象でした。
様々な求人媒体を利用して、幅広く情報収集しておきたいですね。
美容師のお仕事について
ここからは美容師のお仕事そのものについて書いていきます。
実際の仕事内容は?
主な仕事はヘアカット、パーマ、カラーなどのヘアケア、美しく整える作業になりますが、美容室によっては和装の着付けやメイク、ネイルなど関連業務を全般的に行います。
また、場合によっては雑誌や撮影現場に直接出向いて、ヘアメイクなどを担当することもあるでしょう。
いずれにしても、技術だけでなくお客様とのコミュニケーションを取る能力は必要な仕事になります。
必要な資格は?
美容師になるためには、「美容師免許」という国家資格が必須となります。
美容師免許は、厚生労働大臣または都道府県知事の指定した専門学校で課程を履修し卒業することで受験資格を得て、その後試験に合格することで取得することができます。
美容師試験は合格率が60~80%と言われており、数字だけ見ると合格率は高いです。
前途のとおり、そもそも受験資格を得るために専門学校の必要課程(もしくは通信課程)を修了しなければならないため、試験自体は落とすための試験ではないのかもしれませんね。
専門学校の課程
厚生労働大臣指定の美容師養成施設で、必要な課程を修了する必要があります。
昼間課程と夜間課程は2年以上、通信課程は3年以上となっています。
指定の専門学校は数多くあり、養成施設を選ぶ際は、カリキュラム、就職率、設備、学費などを比較し、自身に合った内容を選ぶことになります。
国家試験の合格率
合格率は例年 春期が80~90%、秋期が50~60%といわれています。
春期のほうが合格しやすく、秋期は難易度が若干上がる傾向があるようです。
その他の関連資格
美容師としてスキルアップ、活動の幅を広げていくためには以下のような関連資格があり、今後どのような方向で展開していきたいか?によってさまざまな資格があります。
- ヘアカラーリスト検定(カラーの専門知識、技術)
- 日本パーマネントウェーブ協会認定資格(パーマに関する専門資格で毛髪や薬剤の理解力)
- JBAメイクアップ検定(メイクの技術と知識を証明)
- まつ毛エクステンション技能検定(まつエク施術者向けの技術検定)
- JNAネイリスト技能検定(ネイル技術の国家資格に準ずる民間資格)
- 日本エステティック協会認定エステティシャン(美容全般のスキル向上)
- ブライダルコーディネーター検定(結婚式関連の知識や提案力)
- 福祉理美容士(介護現場での美容サービスに対応)
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ヘアカラーリスト検定
日本ヘアカラー協会が主催するヘアカラーに関する知識と技術力を評価し、スペシャリストを育成、認定するための検定試験です。
毛髪の構造、性質色彩学、薬剤知識、カウンセリング技術、ヘアカラーのデザイン提案力についての学科試験と、塗布テクニック、カラー剤の選定と配合、発色コントロール、トーン調整、リタッチ技術などの実技試験で構成されています。
シングルスター、ダブルスター、トリプルスターの三段階となっていて、基礎知識からトップレベルの技術まで幅広く認定します。
美容師国家資格とは別のスキルアップを目的とした検定で、技術の証明となり、就職転職に活用できたりサロンの信頼度アップにつなげることができます。
日本パーマネントウェーブ協会認定資格
日本パーマネントウェーブ協会が認定する資格で、パーマ技術と毛髪科学に関する専門的な知識、技術を証明することができます。
毛髪科学、パーマ剤の成分と化学反応、頭皮と髪の健康管理、最新のパーマ技術などに関する学科試験とロッド巻き、時間のコントロール、薬剤選定、髪質に応じたパーマ施術など実技試験から構成されます。
基本的にはすでに美容師免許を持っている人向けの資格であり、専門性を高めるスキルアップを目的としています。
取得後は技術の証明になり、信頼度の向上が期待できますし、専門的な知識を得ることによりセミナーなどの講師を請け負うこともできるようになるでしょう。
平均給料は?
求人ボックスの情報によると、エステティシャンの平均年収は368万円、パートアルバイトの平均時給は1,081円とあります。参考:求人ボックス
平均だけ見ると一般的な給与帯と変わらなそうですが、上は1000万円越えという情報もありますし、経験を積んだのちには独立開業も多い業界なので、状況によって給与は大きく変動しそうです。
勤務する美容室によっても条件は大きく変わりますので、しっかりと情報収集しておきたいですね。
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美容師に向いている人は?
- 美容・ファッションへの強い興味とトレンド感覚
- 最新のヘアスタイルやメイク、ファッションの動向にアンテナを張り、それを提供できる
- おしゃれなアイテムや色彩への感度が高く、自身もそれを楽しめる
- カウンセリングでお客様の悩みや希望を引き出し、安心感を与えながらスタイルを提案できるようなコミュニケーション能力
- 会話を楽しみつつ、緊張しているお客様をリラックスさせる傾聴力
- 日々進化するカラー剤やカット技法を自ら学びにいく向上心
- 新メニューやコンテスト、外部講習などにも積極的に動くことができるチャレンジ精神
- 立ち仕事で1人のお客様に対して数時間向き合うことができる、体力、忍耐力
- ハサミやコーム、ブラシを自在に操り、細かな仕上がりを追求できる器用さ
- アシスタント同士、先輩スタイリストとの連携を円滑にできる人は、協調性
美容師の将来性
美容師の仕事は、手先の技術や接客スキルといった人にしかできない要素が多いため、他業種に比べてAIやロボットを使用した自動化の影響を受けにくいと考えられています。
近年では男女問わず美容への関心が高まっておりニーズ自体は非常に高く、シニア向けの訪問美容といった新しい分野も成長しています。
ただ、長時間労働や休みが少ないといった労働環境の問題は以前に根強く、特にアシスタント時代は給与面でも厳しい状況が伝えられています。
また、サロンの数が多く競争が激しいため、安定した顧客を獲得するには技術だけでなくマーケティングやコミュニケーション力も求められます。
将来性がありますが、個人の努力と戦略次第で差が出やすい職業といえるでしょう。
最後に
前途のとおり、美容師の障害者雇用はネット上にも相当数の求人があります。
ただ、美容師免許を所持している経験者、即戦力を求めている求人が多い印象です。
多店舗展開している大手サロンでは法定雇用率も絡んでくるので、一定数の募集はありそうです。
しっかりと情報収集しておきたいですね!