作業療法士の障害者雇用。どうやって資格を取る?給与は?

作業療法士 業種別

こちらでは、作業療法士の障害者雇用に関する情報をまとめています!

作業療法士の障害者雇用はある?

インターネットで調査した結果、作業療法士の障害者雇用はそれほど多くの求人を見つけることができませんでした。

その中でも専用の求人ページを設置している病院がありましたので、一例としてあげてみます。

  • 大学病院の臨時職員の求人
  • 時給1,330円
  • 勤務時間は8:30~15:30
  • 応募資格は作業療法士資格所持、障害者手帳所持

参考:東北医科薬科大学病院

障害者雇用の求人情報が少ないと書きましたが、作業療法士自体の求人は多いといわれています。

理由としては、同じような資格である理学療法士に比べて、作業療法士の資格所持者は絶対数が少ないこと、高齢化が進み生活に関わる応用動作を分野とする作業療法士を求める場が多いこと、などがあげられます。

非公開求人情報を多く持つエージェントサイトなどを利用して幅広く情報収集したいですね。

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作業療法士のお仕事について

ここからは作業療法士のお仕事そのものについて書いていきます。

仕事内容は?

作業療法士のお仕事は、医師の指導の下、生活の基本動作を発展させた応用動作のリハビリテーションやメンタルケアを行います。

例えば、食事、料理、入浴、着替え、などの生活動作を行うことができるようにするサポートです。

また、これまで当たり前にできていた動作ができなくなったことへ心への負担をケアすることも作業療法士の仕事です。

理学療法士との違いは?

同じような名前の資格で理学療法士というものがあります。

どちらかというと、こちらの方が聞いたことがある資格ではないでしょうか。

役割が生活動作に関するリハビリを行うという点では似たような内容ではありますが、理学療法士が立つ、歩く、座る、寝る、などの大きな生活動作の改善を目的としますが、作業療法士は服を着る、手を洗う、箸を持つ、など大きな動きから発展させた応用動作のリハビリとなります。

また、身体の動きだけでなくメンタルケアを担うのも作業量療法士の特徴です。

>>理学療法士の障害者雇用

資格はどうやって取る?

作業療法士は国家試験を受験し、合格することで資格を取得することができます。

受験資格を得るためには、大学や専門学校などの養成校で3年以上学び、技能を身につけなければなりません。

合格率は80%以上と高いですが、難易度が低いわけではなく、養成学校で必要なカリキュラムを履修し、しっかりと知識や技術を身につけなければなりません。

資格取得までの流れをまとめると、以下のようになります。

① 進学先を選ぶ 作業療法士養成校(専門学校、短大、大学など)に入学 文部科学省または厚生労働省指定の養成施設が対象
② 専門課程を履修 解剖学、生理学、作業療法学、精神医学などを学ぶ カリキュラムに実習(臨床実習)が含まれる
③ 必要単位の修得 規定の単位数と実習の修了が必須 期間は3年制(専門学校)または4年制(大学など)
④ 卒業見込み or 卒業 国家試験受験資格を得る 単位不足や実習未修了の場合は受験できない
⑤ 作業療法士国家試験に出願 毎年12月頃に願書提出 養成校が取りまとめて出願することが多い
⑥ 国家試験を受験 毎年2月頃に実施(マークシート形式) 試験科目:解剖学、運動学、精神医学、作業療法学など
⑦ 国家試験に合格 合格率は約80〜90%(年度により変動) 合格後、作業療法士としての資格を得られる
⑧ 免許登録・交付 作業療法士名簿に登録 → 免許証が交付される これで正式に作業療法士として就業可能

平均給料は?

求人ボックスの情報によると、一級建築士の平均年収は364万円、パート・アルバイトの平均時給は1,378円とあります。参考:求人ボックス

ちなみに理学療法士も同じくらいの水準です。

給与の分布を見ると勤続年数や働く職場の規模によって変動もあるようです。

作業療法士の質の向上を目的に創設された「認定作業療法士」や「専門作業療法士」などに認定されることでキャリアアップにもつながるかもしれません。

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作業療法士の将来性

高齢化社会が進むなか、ニーズはより一層高まっています。

高齢化社会による需要増 日常生活の自立支援ニーズが拡大 特に「在宅復帰支援」や「認知症リハ」での役割が重要に
医療・介護・福祉を横断する職種 病院、老健、デイサービス、訪問リハなど幅広い活躍の場 福祉用具の導入や住宅改修のアドバイスなども
精神科領域でも必要性大 うつ病・統合失調症・発達障害などへの作業療法の重要性が見直されている 他のリハビリ職にはない領域
就労支援・発達支援にも対応 障害者就労支援や児童発達支援センターなどでの需要増 子ども〜高齢者まで対応できる専門職

一方で、都市部など一部地域では作業療法士が飽和状態になりつつあり、医療・介護職の中では平均年収水準が低めなのが課題とされています。

今後は、より専門的な知識が求められ、自助具やテクノロジーとの連携、活用できるスキルが将来の強みになるとされています。

最後に

前途のとおり、作業療法士の障害者採用枠での求人はなかなか見つけられないものの、その資格所持者を求める場は多く、チャンスは多いと思われます。

社会の情勢をみても、その流れはしばらく続くと想像できますので、情報は広く取っておきたいですね。

ハローワーク、求人サイト、エージェントサイトなど様々な媒体を活用して情報収集していきましょう。

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