こちらでは、大学事務職員の障害者雇用に関する情報をまとめています!
大学事務職員の障害者雇用はある?
インターネットで調べてみた結果、大学事務職員の障害者雇用について、いくつかの情報を見つけることができました。
一例をあげてみます。
- 大学事務局の事務課、経理課での事務業務
- 障害者採用枠での求人
- 学歴不問、基本的PC操作ができる人
- 勤務時間は9:00~18:00
- 完全週休二日制、年間休日125日
- 月給15万円~36万9,700円
各求人サイトだけでなく、大学の公式サイトで専用ページを設置しているところもあるので、比較的情報量は多いと思われます。
大学事務職員のお仕事について
ここからは大学事務職員のお仕事そのものについて書いていきます。
仕事内容は?
大学は規模が大きく、事務業務についても複数の部や課に分かれていて、それぞれ担当する業務を分担します。
書類作成、データ入力、備品管理など企業でも一般的な事務業務から、生徒保護者が絡む部分ではレポートの受理や就活サポート、各種証明書の発行、入学書類や奨学金の手続き、学費の管理などがあげられます。
学校側でいうと研究費の管理や各種説明会、入学式などの式典、広報などがあります。
ひと口に大学の事務職といっても、その業務内容は多岐にわたりますね。
教務・学生支援関連
履修登録管理 | 授業登録の受付・変更対応 |
成績処理 | 成績入力、GPA計算、通知など |
試験運営 | 定期試験・追試験の実施準備 |
卒業判定事務 | 卒業・修了要件の確認、証明書発行 |
学生証発行 | 新規・再発行、更新手続き |
奨学金手続き | JASSO・大学独自制度の受付管理 |
学生生活相談窓口 | 生活・メンタル等の相談の一次対応 |
クラブ・サークル支援 | 届出受付、助成金・活動場所の管理 |
研究・教員支援関連
科研費・外部資金管理 | 補助金の申請、執行、報告対応 |
研究倫理対応 | 倫理審査委員会事務、研究不正防止策 |
教員人事管理 | 採用、任期管理、昇任・退職手続き |
研究室支援 | 設備導入、物品購入、事務連絡 |
総務・財務・大学運営関連
文書管理・稟議 | 学内決裁、契約書管理 |
備品・施設管理 | 教室・備品の手配、修繕依頼対応 |
予算編成・執行 | 各部門の年間予算作成と使用状況の管理 |
決算・監査対応 | 会計帳簿整理、外部監査準備 |
大学行事運営 | 入学式、卒業式、オープンキャンパス等の実施 |
入試・広報・地域連携
入試事務 | 願書受付、試験準備・実施、合格通知 |
広報活動 | 大学案内、SNS運用、取材対応 |
高校訪問・進学説明会 | 学外での広報活動 |
地域連携事業 | 自治体・企業との協定、共同事業の運営 |
国際交流・留学生支援
留学支援 | 海外派遣・受入の調整、説明会実施 |
協定校管理 | 海外大学との協定締結・更新手続き |
留学生生活支援 | 在留資格更新、生活相談 |
英語書類作成 | 英文証明書、ガイドブック作成など |
資格は必要?
大学事務職員になるために必須の資格や免許はありません。
ただ、大学事務は条件が良いといわれているため競争率は高く、採用される可能性を高めるために関連する資格を取得しておくことも多いです。
- MOS(マイクロオフィススペシャリスト)
- 日商PC
- 日商簿記
- 秘書検定
- キャリアコンサルタント
- TOEIC、英検など語学系資格
このような資格、検定が関連しています。
MOS(マイクロオフィススペシャリスト)
マイクロソフト社が認定する、Office製品(Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlook など)の操作スキルを証明する国際資格です。
ITリテラシーの証明として企業や教育機関で広く認められています。
Specialist(基礎~中級レベル)、Expert(上級レベル、Excel Expert/Word Expert など)、Master(Expert レベル複数取得で認定)の三段階となっていて、上級ではかなりのスキル証明となります。
取得後は、就職転職でのアピールとなりますし、事務職から企画など幅広い職種で評価されます。
日常業務の自動化や高度な集計や資料作成が可能になるため、キャリアアップにもつながるでしょう。
日本語だけでなく英語試験もあり、グローバルに通用する国際的な技術の証明となります。
日商簿記
日商簿記検定には、初級的な 3級、実務入門~基礎レベルの 2級、さらに深い商業簿記・会計理論を問う1級 があります。
- 3級:企業の日常的な取引記録が理解できるレベル
- 2級:商業簿記・工業簿記の基礎が身につくレベル
- 1級:財務諸表論や高度な会計理論を扱う上級レベル
大学事務職員のスキルアップのためでしたら、各帳票が理解できる3級を持っていれば十分ではないでしょうか。
秘書検定
秘書検定(実務技能検定協会主催)は、ビジネスパーソンのマナー・スキルを測る代表的な資格になります。
3級、2級は筆記のみとなっており、ビジネスマナー、接遇知識、文書作成、電話応対など秘書実務の基礎を学びます。
準1級、1級は筆記試験と面接試験があり、下位級より高度なマナー、行動規範、経営サポート知識などをはかり、面接試験では実際の対応力・立ち振る舞いを審査します。
取得後には、履歴書や職務経歴書への記載で他との差別化ができますし、顧客対応や社内コミュニケーションで信用度が上がり、ビジネスマナーを体系的に学ぶことで、即戦力としてアピールできます。
平均給料は?
求人ボックスの情報によると、大学事務職員の平均年収は398万円、パート・アルバイトは時給1,190円とあります。参考:求人ボックス
先ほども書きましたが、大学職員は給与と仕事量のバランスからみても好条件が多いといわれており、かなりの競争率になっているようです。
条件が良いため離職率も低いとわれていますので、かなりの難関といえそうです。
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大学事務職員の競争率
大学事務職員の競争率は、国立か私立か、正規職員か嘱託か、など条件によって変動がありますが、人気職であり競争率が高めなのは間違いありません。
有名国立大学や早慶、MARCHなど知名度の高い大学では、当然ながら競争率も上がる傾向です。
公務員のような安定感や暦通りの休日の取りやすさ、教育機関で働くことの価値などが人気の理由だと思われます。
国立大学職員(正規) | 5~20倍(人気大で30倍以上) | 一般職国家試験+面接 |
私立大学職員(正規) | 30~50倍以上 | 新卒~35歳程度が多い |
契約・嘱託職員 | 2~10倍 | 比較的入りやすいが任期付き |
最後に
前途のとおり、大学事務職員の障害者採用枠での求人は、学校公式サイトを含む様々な媒体で見つけることができます。
ただ、競争率が高い職種ともいわれているので、ハードルは高いという意識は持っておいた方がよいかもしれませんね。
中途採用では即戦力を求めている場合が多く、実務経験があれば良いですが、資格の取得なども視野に入れておいた方がよいかもしれません!