こちらでは、言語聴覚士の障害者雇用に関する情報をまとめています!
言語聴覚士の障害者雇用はある?
インターネットで調査した結果、言語聴覚士の障害者雇用の情報は、ほぼ見つけることができませんでした。
そんな中、障害者採用枠での求人ページを設置している病院がありましたので、一例として書きます。
- 大学病院の臨時職員の求人
- 時給1,330円、通勤手当上限50,000円
- 勤務時間は8:30~15:30、週休二日制
- 応募資格は言語聴覚士資格所持、障害者手帳所持
- 選考方法 一次書類選考、二次小論文・面接
ただ、言語聴覚士という資格所持者は他のリハビリ職よりも絶対数が少ないと言われており、慢性的に人手不足の状況にあるようです。
理学療法士や作業療法士に比べて、そもそもの国家試験受講者も少なく、今後は言語聴覚士の取り合いになるだろうともいわれています。
一般での求人は数多く出ていますが、障害者採用枠での雇用を望むのであれば障害者雇用に強い求人サイトで非公開求人も含めて情報収集した方がよいでしょう。
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言語聴覚士のお仕事について
ここからは言語聴覚士のお仕事そのものについて書いていきます。
仕事内容は?
言葉によるやり取りがに問題がある患者さんに対し、専門的なアプローチから支援する専門職になります。
話す、聞く、食べる、といった部分について訓練し、リハビリテーションを通して改善を図っていきます。
具体的には、食べ物の飲み込みが困難な場合、脳の反射を高める訓練を行う、発生が困難な場合、その原因を加味して発話訓練を行う、などがあります。
言語聴覚士が対象としている障害は以下のようになります。
- 摂食・嚥下
- 成人言語・認知
- 発声・発語
- 小児言語・認知
- 聴覚
資格はどうやって取る?
言語聴覚士は、大学や専修学校で法律に定められた教育課程を履修し、国家試験に合格することで取得できます。
合格率は50~60%といわれており、それだけ見ると難易度はそれほど高くないと感じられるかもしれませんが、そもそも受験資格を得るために必要な技能を習得するカリキュラムがしっかりと整えられている側面があります。
幅広い知識を身につけなければなりませんし、実際には人との接し方が重要になりますので高いコミュニケーション能力が必要になります。
言語聴覚士に向いている人
- 患者さんやご家族の話を丁寧に聴き取り、背景やニーズを的確に把握できるコミュニケーション力、傾聴力
- 言葉や聴覚の障害に悩む方々の立場に立って配慮できる共感力
- 嚥下の動きや発語の表情、聞こえの反応など、微細な変化を見逃さない観察力
- 検査結果を読み解き、個々に適した訓練プランを立てられる分析力
- 原因を多角的に考察し、最適なリハビリ方針を組み立てられる問題解決力
- 特に嚥下障害や発達障害の方は改善に時間がかかるため、根気強く支援できる継続力
- 言語や嚥下のメカニズムを理解し、最新の知見を学び続ける学習意欲
- 補聴器・人工内耳、嚥下内視鏡など新機器・手法にも柔軟にチャレンジできる
- 多職種連携:医師、看護師、歯科医師、理学・作業療法士などと協力し、総合的なケアをコーディネートできる協調性
…etc。
平均給料は?
求人ボックスの情報によると、一級建築士の平均年収は364万円、パート・アルバイトの平均時給は1,344円とあります。参考:求人ボックス
推移を見てみるとキャリアを積んでいくことで着実に給与も上がっていっているようです。
その実力を裏付けるために、上位資格である「認定言語聴覚士」を取得することも有効だといわれています。
また、先ほども書きましたが他のリハビリ職と比べて絶対数が少ないため、初任給の時点で他の職種よりも給与が高めに設定されることもあるようです。
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言語聴覚士の将来性
超高齢化社会の到来とともに、今後ますます社会的ニーズが高まる職種と考えられています。
高齢者増加に伴い、摂食嚥下障害、老人性難聴、認知症に伴うコミュニケーション障害の患者数が増大することが見込まれています。
また、高齢者が住み慣れた地域で生活を続けられるよう、医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供する動きが強まっており、言語聴覚士は多様な場面で重要な役割を担います。
現状の人数では到底足りないため、これから資格取得を目指す方、あるいは現場で活躍する方とっても、将来性は非常に高いと言えるでしょう。
最後に
前途のとおり、言語聴覚士の障害者採用枠での求人は、ほぼ見つけることができませんでした。
ただ、その資格所持者自体の需要はかなり高いと思われますので、幅広く求人情報をチェックしていきたいですね!