こちらでは、図書館職員の障害者雇用に関する情報をまとめています!
図書館職員の障害者雇用はある?
インターネットで調査しましたが、図書館職員の障害者雇用は少ないながらもいくつかの求人を見つけることができました。
一例をあげてみます。
- 大学内の図書館での一般事務募集
- 業務は本の整理、資料作成、データ処理、経理、など
- 高卒以上、簡単なPC作業ができる
- 勤務時間は9:00~17:00
- 年収285万円~
- 完全週休二日制、年間休日139日
本ページ更新時にこちらの求人が掲載されていたのは下記参考サイト↓ですが、非公開求人まで調べればさらに多くの情報があるかもしれません。
参考:dodaチャレンジ(サイト内で”図書館”キーワード検索)
図書館職員のお仕事について
ここからは図書館職員のお仕事そのものについて書いていきます。
どんな仕事?
主にはカウンター業務と本の整理業務に分かれます。
カウンター業務では、利用者の受付、貸出返却の管理や新着本の登録、劣化部分の修繕などがあげられます。
利用者が求めている本の案内、情報提供も行うことがあるでしょう。
また、本の整理も主な仕事となり、返却された本をもとの場所に戻すことを”配架(はいか)”、本があるべき位置に収められているか確認し、必要に応じて並び替える作業を”書架整理”といいます。
その他、全ての本を確認する作業や、新しく図書館に置く本を決める選書作業、図書館が行うイベントの企画なども行います。
何か資格はいる?
図書館で正規職員として働くためには、図書館司書という資格が必要です。
資格取得するためには、大学、短大で司書養成科目を履修し卒業するか、大学、短大、高専を卒業し司書講習を受講する必要があります。
ただ、図書館では司書でなくともできる仕事はたくさんあり、パート・アルバイトの募集もあります。
図書館司書
図書館の資料を管理(発注や受け入れ、分類、など)や貸し出しを行う専門職となります。
資格取得するためには、大学などで必要科目を履修して卒業するか、司書講習を受講する必要があります。
司書講習は誰でも受けることができるわけではなく、大学、高専を卒業しているか、実務経験が必要です。
さらに公立の図書館で勤務する場合には、地方公務員試験に合格しなければなりません。
司書補
司書補資格とは、高等学校卒業程度の学力を持つ者が、司書の補助業務に従事するための公的資格です。
「司書補講習」という概ね1ヶ月前後の短期集中講習を所定の単位数受講し、修了判定を受けることで資格所得できます。
取得後は図書館など司書の補助業務に従事し、将来的に司書資格取得を目指す場合、司書補として2年以上勤務後に司書講習の受講資格を得たのち、司書講習を修了することで司書資格も取得可能です。
司書教諭
学校図書館の運営を行う、司書教諭という資格もあります。
学校図書館資料の収集、整理、分類、貸出を行い、読書活動の指導、利用計画の立案など行います。
教員免許を所持しているうえで、「学校図書館司書教諭講習」を受講し申請することで、文部科学大臣から修了証書が交付されます。
平均給料は?
求人ボックスの情報によると、図書館職員の平均年収は正社員で438万円、パート・アルバイトは時給1058円とあります。参考:求人ボックス
公立図書館で公務員として働く場合には、一般の司書よりも高給になることが多いようですね。
給与の幅も広く、勤務先やポジションによって変動がありそうなので、しっかりと下調べしてから動きたいですね。
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図書館の求人の競争率
図書館の求人は、非常に競争率が高いことで知られています。
求人内容によって競争率に変動があるともいわれていますが、イメージとして以下のようにまとめてみました。
まず求人の形態を大きく分類すると以下のようになります。
| 司書(公務員) | 地方自治体の公共図書館職員。地方公務員として採用される | 正職員(公務員) |
| 大学図書館職員 | 大学の図書館で、学術資料の管理や学生支援など | 正職員 or 契約職員 |
| 学校司書 | 小中高校の図書館で勤務(特に私立・公立で条件が異なる) | 契約職員・非常勤が多い |
| 民間委託スタッフ | 図書館業務を請け負う企業に所属 | 契約社員・パートが多い |
それぞれ求人の倍率は以下のようになります。
| 公務員司書(正規) | 10~100倍以上 | 採用数が極めて少なく、1~3人に対し数十人応募が普通。筆記・面接あり |
| 大学図書館(正規) | 20~50倍 | 人気高。大学職員と同じ採用枠で倍率高い |
| 委託司書(契約・非常勤) | 3~10倍 | 応募しやすいが、待遇は低め。経験者優遇が多い |
公務員司書や大学図書館は、かなりの倍率であることがわかります。
将来性
図書館司書の現在の問題点として、非正規雇用率の高さがあります。
非常勤、臨時職員、パートなどの割合が70%を超えているとされ(2018年時点)安定した雇用がされているとはいえない状況にあり、それは自治体の財政難から予算が縮小されている背景があるとされています。
また、司書の年齢分布をみると40代以上で90%を占めているという情報もあり、若手層の育成が進んでいない側面も見て取れます。
現在の図書館はカフェを併設したりイベントを行ったりと、以前のような「調べ物をする場所」から「楽しむ場所」へシフトしつつあります。
また、デジタルアーカイブ管理、データベース検索などデジタルへのシフトも進められています。
今後は、柔軟な発想ができる企画力やシステム導入運用を主導できるITスキルをもった司書が活躍できるとされています。
司書に向いている人
まずもって読書が好きで、さまざまなジャンルに興味を持っている人、知識の探求を楽しめるタイプの人に向いているでしょう。
資料の整理、データ入力、分類作業など、細かく丁寧な仕事が求められるため、忍耐強くコツコツ作業ができることも重要です。
また、接客業の一面もあるので、利用者の質問に丁寧に対応したり情報提供を行い、他部署とも連携をとれるようなコミュニケーション力も必要になります。
最近では図書館もシステムでデジタル資料管理されていますので、テクノロジーへの適応、インターネットリテラシーなども必要です。
最後に
前途のとおり、図書館職員の障害者採用枠での募集は、いくつかは見かけるものの数はそれほど多くはありません。
ただひと口に図書館といっても自治体が設置している公立図書館、法人が設置する市立図書館があり、形態もいろいろなので幅広く情報収集していきたいですね。



