美術館職員(学芸員)の障害者雇用。募集は出てる?資格や給与は?

美術館 業種別

こちらでは、美術館職員の障害者雇用に関する情報をまとめています!

美術館職員(学芸員)の障害者雇用はある?

インターネットで調査しましたが、美術館職員の障害者雇用についての情報は、ほとんど見つけることができませんでした。

過去の募集が残っていたので、参考までに内容抜粋します。参考:人国立美術館国立西洋美術館

  • 国立美術館 事務補佐員の障害者採用
  • ファイル整理、書類作成、データ入力、ウェブサイト更新、配架、広報業務、など
  • 応募条件は障害者手帳所持、高卒以上、簡単なPC操作
  • 勤務時間は10:00~17:00 (月)~(金)
  • 時給1,113円~

一般求人でも美術館職員の求人は少ない印象で、美術館に関連してヒットする求人も館内清掃や警備も含まれており、イメージする仕事とはマッチしていないことも多かったです。

幅広く情報収集していかないと、希望する求人は見つからないかもしれませね…。

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美術館職員のお仕事について

ここからは美術館職員のお仕事そのものについて書いていきます。

業務内容は?

美術館内には様々な役割の職員がおり、色々な仕事をしています。

  • 美術作品の収集、保管、展示
  • 調査研究
  • 企画展の開催
  • 総合受付
  • ショップ運営
  • 監視、巡回業務

…etc。

美術史・文化財に関する知識が必要になることはもちろんのこと、作品や資料を多角的に分析するリサーチ力、来場者対応できるコミュニケーション力、各種管理を行うプロジェクトマネジメント能力などが必要となります。

何か資格は必要?

美術館での仕事のなかには”学芸員”、”司書”といった資格をもっていなければできない仕事もあります。

学芸員

美術館での資料収集、保管、展示、調査研究を行うための資格です。

学芸員資格は国家資格であり、大学・大学院で必要科目を履修し博士号を取るか、3年以上学芸員補の職に就く、もしくは学芸員資格認定試験に合格する必要があります。

試験も誰でも受けることができるわけではなく、実務経験が必要になります。

試験自体は合格率50%~70%とそれほど高くはありませんが、そこに至るまでに経験を積み、知識を習得しておく必要があります。

学芸員資格は美術館だけでなく、博物館、動物園などでも必要となります。

司書

美術館内の図書室で勤務するためには司書という資格が必要になる場合があります。

司書とは図書館で正規社員として働く際に必要となる資格で、こちらも国家資格となります。

大学、短大で司書養成科目の単位を取り卒業しているか、大学~高専を卒業していて司書講習を受ける必要があります。

平均給料は?

美術館職員(学芸員)の平均年収は250~300万円とあります。参考:りんの学芸員ブログ

日本の平均よりも低い水準のようです。

非正規雇用が多いこと、働く美術館が公立か私立かで給与も大きく変動すること、などがあるようです。

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美術館職員の競争率

令和5年度 埼玉県学芸員採用選考・美術分野では、応募申込81名に対し採用予定2名で、26.5倍の競争率、神奈川県平塚市が実施した令和5年度第2回職員採用試験美術部門では、応募者18名に対し1名採用で、18.0倍程度という情報があります。

私立美術館はさらに厳しく、募集枠が1名に対し応募者数が数十~百名に上り、倍率は50~100倍とされるケースもあり、特に有名な美術館や都市部の大規模私立館ではさらに高倍率になる傾向があるとのことです。

一般的な感覚からいっても美術館学芸員の採用競争率は20倍前後〜100倍近くになるとのことなので、かなりの難関といえそうです…。

最新の募集要項・実施結果は各館や自治体の採用情報ページで公表されるため、応募を検討する際はこまめにチェックが必要になりそうです。

美術館の将来性

教育、文化の拠点としての価値向上、インバウンドの増加による文化観光、など明るい部分もありますが、一方で財政基盤の不安定さ、若年層の関心の低下、施設の老朽化など様々な課題があります。

デジタルコンテンツやSNSの影響で、若年層の美術館離れも起きており、美術館も単に展示物を見るスペースから体験型展示やワークショップ、地域の文化的交流拠点として在り方を変えてきています。

いわゆる経営的な観点からは厳しい状況が続いていると言われていますが、美術館が持つ本来の役割である文化的、教育的な要素は今後も必要であり、観光、地域交流といった面でも重要な役割を果たしていくと思われます。

最後に

前途のとおり、美術館職員の障害者採用枠での募集は意外(?)にも少ないようです

好きなことを仕事にしたい、という人が多く人気もあるのでしょうか。

求人を見つけること自体が難しそうなので、様々な媒体を使って幅広く情報収集したいですね。

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