こちらでは、パン職人の障害者雇用に関する情報をまとめています!
パン職人の障害者雇用はある?
インターネットで調査しましたが、パン職人(パン製造)の障害者雇用についての情報は、大小さまざまな規模で多くの求人情報を見つけることができます。
大手チェーン、特例子会社、など
様々な企業がありますが、有名なところではヤマトホールディングスの特例子会社スワン(スワンベーカリー)でしょうか。
障害者の社会参加、経済的自立を目指し設立、スワンベーカリーとしてオープンし、現在では多数の店舗展開と300人以上の障害者雇用を実現しているとのことです。
残念ながらスワンベーカリーでの障害者雇用に関する求人は、本ページ更新時には見つけることができませんでしたが、このように母体がしっかりとしたパン屋さんで継続的に雇用機会を生んでいるケースもあります。
就労継続支援などの福祉サービス
就労継続支援、移行支援などの福祉サービスでも、訓練としてパン製造を行っているところが非常に多いです。
作業の分担しやすさ、安価で買いやすく売り上げにもつながりやすい、などが理由と考えられますが、とにかくパン製造を行っている事業所が多いのは確かです。
訓練としてパン製造に携わることができるのは大きなメリットといえますね。
福祉サービスを利用して、パン製造、社会参加への訓練を経て、一般企業を目指すのも一つの手段でしょう。
選びきれない場合には…
求人の幅が広くて選びきれない場合には、エージェントサイトを利用するのも一つの手段です。
選任のアドバイア―がついて、個々の特性に合った求人を紹介してくれるサービスとなります。
ハローワークの窓口や、このようなサイトを利用して、専門家に案内してもらうのもよいですね。
パン屋さんのお仕事について
ここからはパン屋さんのお仕事そのものについて書いていきます。
仕事内容は?
主な業務は製造と接客に分かれます。
製造では、パン生地の仕込み、成形、焼き作業など行い、新商品の開発なども手掛けることがあるでしょう。
接客では、販売受付、商品の品出しなどを行います。
朝食の時間帯から開店しているお店でしたら早朝からの勤務になりますし、その後のランチタイムに向けてパンを焼き続けなければならないので、大変な仕事でもありますね。
一日の流れ
- 深夜〜早朝仕込み・焼き作業
- 朝(6:00〜9:00)開店準備・販売開始
- 午前〜昼(9:00〜13:00)追加焼き・接客対応
- 午後(13:00〜16:00)売れ残りの管理・翌日の準備
- 夕方〜閉店(16:00〜19:00)閉店準備・翌日の準備・清掃
パン屋さんの一日の流れとしては、一般的に上記のような内容になっているといわれていますが、パン屋さんの営業スタイルによっても営業時間が変わりますし、最近は冷凍生地やオートメーション化で早朝から働かなくてもよいお店も増えているといいます。
パン屋さんのスタイルの違い
上記は一般的に思い浮かべる個人店のパン屋さんをイメージしていますが、実は多様なスタイルがあり、それぞれに特徴があります。
| 個人経営のベーカリー | 店主が手作りする小規模店舗。こだわりや地域密着型。 |
| チェーン店 | 全国展開。価格が安定していて、品質も均一。 |
| 工房併設型ベーカリーカフェ | 店内にイートインやカフェスペースがあり、焼きたてを楽しめる。 |
| 移動販売・キッチンカー | 地域やイベント会場を巡るスタイル。出店の自由度が高い。 |
| デパ地下・スーパー併設 | 高い立地で安定した集客力がある。大量生産向き。 |
資格は必要?
パン職人を名乗るために必須の免許はありませんが、パン職人としての技能を裏付ける国家資格や民間資格があります。
実力を示しキャリアを形成するという部分において、ある意味では必須ともいえる国家資格は、以下のとおりです。
パン製造技能士
全国の”都道府県職業能力開発協会”が運営する試験に合格することで取得できるしかくで、2級~特級までの3段階となっていて最上級では管理者レベルの技能を有します。
誰でも受験できるわけではなく、2級は2年以上の実務経験か専門の教育郁機関を卒業する必要があり、1級はさらなる実務経験、特級は1級所持と実務経験期間が必要になります。
合格率は50~60%といわれていますが、特級の合格率は開示されておらず難関といわれています。
食品衛生責任者
こちらは、パン製造に特化しているわけではなく、食品関連のビジネスにおいて衛生管理全般の資格となります。
現場においての衛生上の管理や改善を行います。
講習の受講、有資格者は申請を行うことで取得できます。
日本では、1カ所の飲食店につき、必ず最低でも1人の食品衛生責任者の設置が義務付けられています。
平均給料は?
求人ボックスの情報によると、パン職人の平均年収は375万円、平均時給1,100円とあります。参考:求人ボックス
日本の平均からするとやや低い水準のようで、給与幅もそれほど広くないようですが、務める先の規模や役職によっても変わってくるでしょう。
経験、技能、資格を有した後に独立開業という道もありますので、その場合には大きく変動する可能性があります。
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パン屋さんの将来性
皆さんご存じのとおり、パンは米飯と並ぶ主食であり、朝食や軽食として日常的に食べられていますし、手軽にコンビニなどでも買うことができますが、「焼きたて・手作り」への根強いニーズがあります。
また、天然酵母やグルテンフリーなど特色を出したパンが支持され、「ここでしか買えない」という商品があれば個性を打ち出した人気店にもなれるでしょう。
冷凍パンや半焼成品によるネット販売も認知度を上げているので、地方の人気店が、インターネットSNSを使って全国区のお店になるチャンスもあります。
一方で、コンビニやスーパーなどとの競争も厳しく、長時間労働、原材料価格の高騰、売れ残りリスクなど長年の課題も存在しています。
今後は付加価値商品への特化や、予約アプリ、キャッシュレス、自動仕込み機などで効率化するなどテクノロジーの導入がキーポイントになることでしょう。
最後に
前途のとおり、パン職人の障害者枠での求人は、大小さまざまな募集があります。
一般企業での障害者雇用を狙うもよし、福祉サービスを利用して経験を積むのもよし、選択の幅も拡がりそうです。
資格取得には実務経験を要するので、まずは現場に携わることができるよう情報収集していきたいですね。



