こちらでは、薬剤師の障害者雇用に関する情報をまとめています!
薬剤師の障害者雇用はある?
インターネットで探したところ、薬剤師の障害者採用枠での募集はいくつかの情報を見つけることができました。
一例をあげてみます。
- 薬剤師業務、医療事務
- 給与は薬剤師で年収390万円~、薬局事務で280万円~
- 勤務時間は9:00~18:00(シフト制)、フレックスあり
- 週休二日制、年間休日121日
- 薬剤師業務の場合は薬剤師資格必須、障害者手帳所持
全国に展開しているような大手薬局では、障害者雇用に積極的なようです。
幅広く情報収集しておきたいですね。
薬剤師のお仕事について
ここからは薬剤師のお仕事そのものについて書いていきます。
主な仕事内容は?
医師の処方せんに基づき、医薬品を正しい種類・用量・用法で調製する調剤業務が主な仕事になります。
年齢や体調、生活習慣を踏まえて、薬の飲み方、保管方法、注意すべき副作用や相互作用について分かりやすく説明する服薬指導も伴います。
薬局内の医薬品の品質を維持し、適正在庫を管理することも重要です。
薬局ではなく病院薬剤師であれば、医師・看護師・栄養士などとの会議に参加し、処方提案などを行うこともあります。
製薬企業の研究開発部門で新薬の開発などに携わったり、大学や専門学校で次世代薬剤師の養成を担う場合もあります。
薬剤師資格はどうやって取る?
大学にて物理・化学・生物などの基礎科目に加え、薬剤学・薬理学・衛生薬学・病態薬学など専門科目、調剤実習・臨床実習を6年間かけて修めることで、国家試験の受験資格を得られます。
国家試験の合格率は2025年の情報で約68%と、専門課程を履修している人ですら合格できない可能性があることから、簡単な試験ではないことが見て取れます。
試験科目の一例は以下。
- 薬学理論および薬学実践
- 調剤および実務
- 保健衛生
- 薬物治療
- 薬歴管理・調剤管理・薬事関連法規
国家試験に合格後、合格通知書や卒業証明書など必要書類を添えて、都道府県の薬剤師会または厚生局に登録申請を行うことで、はれて薬剤師となります。
調剤薬局事務
薬局では、薬剤師資格を持たずともできる仕事があります。
- 処方せん受付(患者さんから処方せんを受け取り、情報などをレセコン(調剤報酬請求システム)に入力する)
- 調剤報酬請求事務(調剤報酬点数表に基づき、調剤料・薬剤料・注射料などを算定する)
- 薬歴・在庫管理サポート(薬剤師が使う薬歴システムへの患者情報更新、医薬品の発注補助など)
- 接客・窓口対応(患者さんの来局受付、問合せ対応、会計時のレジ操作など)
- 調剤補助業務(薬袋やシールの印刷準備、仕分けなど)
基礎的なPCスキルがあれば対応できるとされ、そのような内容での求人も多数出ていますが、関連する資格を所持していると、就職活動でより優位にはたらきます。
調剤薬局事務検定試験
医療系の教育機関や協会が実施する、調剤薬局で働くための事務スキルレセプト業務などの知識を評価する民間資格試験になります。
受験資格は特に無く誰でもチャレンジすることができますし、在宅でも受験可能、合格率は約90%と取得しやすい資格となっています。
薬剤や保険制度の基礎知識から医療保険の仕組み、調剤報酬点数の算定方法などの筆記試験とレセプト作成の実技試験で構成されます。
未経験でも調剤薬局に応募できるスキルの証明になりますし、在宅受験もできるの子育て中の主婦の方でも取り組むことができる人気の資格となります。
調剤事務管理士(技能認定試験)
技能認定振興協会が主催する、調剤薬局での事務業務、調剤報酬請求業務のスキルを証明する民間資格になります。
受付・会計・レセプト作成などに必要な知識と技能を証明することができ、就職転職時のアピールポイントとしても有用であることから、人気の資格です。
受験資格は特に無し、講座経由で在宅受験も可能、合格率は70~80%と高めでチャレンジしやすい内容になっています。
保険の薬剤基礎知識、薬歴・処方箋の理解、調剤報酬制度に関する筆記試験と、処方箋に基づく調剤報酬明細書の作成、点数の計算、薬剤料・技術料・加算などの算出など実際のの業務を想定した実技試験から構成されます。
調剤薬局事務を目指す人にとって、超定番の資格です。
平均給料は?
本ページ更新時の求人ボックスの情報によると、薬剤師の平均年収は約501万円、パートアルバイトの平均時給で1,919円とあります。参考:求人ボックス
やはり日本の平均と比べても高い水準になっていますね。
ちなみに薬剤師資格がなくとも従事できる調剤薬局事務では、平均年収が約305万円、パートアルバイトの時給で1,108円となっています。
給与幅も広く、経験やスキル、就職先によって変動が大きいと思われますので、しっかりと下調べしたから動きたいですね。
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薬剤師の将来性
高齢化が進む日本社会では、医療介護のニーズが年々増加しています。
専門知識が必要なため、AIや自動化技術で完全に代替されにくいとはいわれていますが、技術が進んでいるのは確かで、ただ薬を出すだけの仕事は縮小していくと考えられます。
病院薬剤師や治験業務など、AIで代替えできない対応力や判断力が必要になってくるとされています。
調剤薬局、病院、製薬会社、ドラッグストアに加え、在宅医療や行政・教育などの道も広がってきており、活躍の場が多いのは確かです。
薬学部が増え薬剤師が過多になるともいわれており、時代の変化に合わせて、対人スキルや専門性を磨き、柔軟なキャリア形成を意識することが重要になってきます。
最後に
薬剤師の求人は2022年をピークに減少傾向にあるといわれていますが、いまだ売り手市場なのは変わりない状況です。
また、在宅医療が進んでいるのに伴い、訪問薬剤師ニーズも増加しているといわれています。
一方で、この先には薬剤師が増えすぎる供給過多の時代もやってくるといわれており、より専門性を出すなど何かに特化した薬剤師が求められる可能性があります。