こちらでは、デバッガー、テスターの障害者雇用に関する情報をまとめています!
デバッガー、テスターの障害者雇用はある?
インターネットで探したところ、デバッガー、テスターの障害者採用枠での募集はいくつかの情報を見つけることができました。
一例を記載してみます。
- テストエンジニア(テスター)の募集
- 開発工程ごとの検査、改善アクションの提案などの管理業務
- 給与は月収26.6万円~
- 勤務時間は9:00~18:00
- 週休二日制、平均所定労働時間160時間
- 求める人材は一連の業務の経験者、障害者積極採用
ほかの職種に比べると、比較的多くの求人を見つけることができます。
成長産業につき人手不足の声も聞かれるなか、チャンスある職種かもしれませんね。
デバッガー、テスターのお仕事について
ここからはデバッガー、テスターのお仕事そのものについて書いていきます。
仕事内容は?
デバッガーとテスターは同じくソフトウェア開発における重要な職種ですが、その目的や作業内容は異なります。
テスターはソフトウェアにバグ(不具合)があるかを見つけること、デバッガーは見つかったバグの原因を特定し、修正することが目的です。
テスターはソフトウェアを実行し、仕様通りに動作するかをチェックするためテストケースを設計し実施、見つかったバグを報告します。
デバッガーはバグが起こる原因をソースコードレベルで分析し、ツールを使って変数の中身や処理の流れを追い、実際にコードを修正します。
実際にはデバッガーという専門職は少なく、多くの場合には開発者がデバッグを行うようです。
何か資格は必要?
必須となる免許や資格はありませんが、関連する資格を持っていることでスキルの証明となり、就職や転職で優位に働くとされています。
- JSTQB認定テスト技術者資格
- 基本情報技術者試験(FE)
- 応用情報技術者試験(AP)
- 品質管理検定(QC検定)
- C言語プログラミング能力認定試験
- 情報処理安全確保支援士試験(SC)
- Linux技術者認定
…etc。
JSTQB認定テスト技術者資格
最も有名なソフトウェアテストの国際資格の1つで、テストエンジニアやQAエンジニアを目指す人にとって非常に有用といわれています。
資格は三段階となっていて、初級レベルではソフトウェアテストの基本知識、中級レベル
は実務経験者向け、上級レベルでは特定の分野の深い専門知識が問われます。
国際資格ですが日本語で受験することができるため人気で、初級レベルの合格率は約60〜70%程度とされています。
テストエンジニアとしての知識の基礎を体系的に学べる信頼性の高い資格とされ、初心者でも挑戦しやすく、転職や社内評価にもつながる有用な資格といわれています。
基本情報技術者試験(FE)
IPA(情報処理推進機構)が主催する日本の国家資格の一つで、ITエンジニアとしての基礎力を問う代表的な資格です。
プログラミングの基礎を学びたい人、ソフトウェア開発・ネットワーク・データベースなどの広い基礎知識を身につけたい人に有用とされています。
試験内容の主な内容としては、プログラミング、アルゴリズム、OS、ネットワーク、データベース、セキュリティ、プロジェクト管理などがあげられます。
国家資格で信頼性が高く、履歴書でのアピール力が強いのもメリット。
平均給料は?
本ページ更新時のインディードの情報によると、デバッガーとテスターは同水準の給与で平均年収は約478万円、パートアルバイトの平均時給で約2,179円とあります。参考:インディード
都市部の方が高い傾向があり、請け負う本数や実績によって昇給、手当などがある企業もあるようです。
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デバッガー、テスターの将来性
近年のソフトウェアはとても複雑で、バグの原因特定には高度なスキルが必要となっており、バグの発生状況によっては人間による分析が必要となるケースもあるため、現時点ではAIなどによる自動化で代替えできていない部分があります。
複雑なバグや実環境での問題は、依然として人間の深い理解が不可欠なようです。
また、リリース後のバグ発生は信頼度に大きく影響しますので、事前の品質チェックは非常に重要なものとなっています。
以前需要のある職種ですが、開発やQA、セキュリティなどの関連する分野と組み合わせスキルアップでキャリアの幅が広がるとされています。
最後に
前途のとおり、比較的多くの求人が出ており、障害者雇用についても積極的な企業が多い印象です。
業界自体が成長し続けているので、今後も需要が伸びていく職種であることは明らか。
未経験可という求人も少なくないので、様々な媒体をチェックして幅広く情報収集しておきたいですね。