こちらでは、丸亀製麺の障害者採用について、まとめています!
丸亀製麺の障害者雇用
全国に店舗を展開する「丸亀製麺」では、一般の店舗スタッフ募集だけでなく、障害のある人を対象とした専用求人も用意されています。
特徴的なのは、丸亀製麺を運営するトリドールグループの特例子会社である「株式会社トリドールD&I」が、障害者雇用を担っていることです。
トリドールD&I
トリドールD&Iでは、丸亀製麺をはじめとするグループ店舗で、障害のあるスタッフによる清掃業務を行っています。
現在確認できる求人を見ると、単に「飲食店で働く」というよりも、仕事内容を清掃中心に絞り、専属のトレーナーや管理者がサポートする仕組みが整えられています。
障害者雇用については、障害のある人が安定して就労できるよう、合理的配慮を行いながら雇用することを目的としています。
そのため、丸亀製麺で障害者雇用を希望する場合には、「丸亀製麺の一般アルバイト求人」と「トリドールD&Iの障害者専用求人」を分けて考えることが重要です。
特に現在確認できる障害者専用求人では、接客や調理を中心とした仕事ではなく、店舗のオープン前清掃を担当するケースが多くなっています。
主な仕事内容は「店舗の清掃」
障害者専用求人で中心となっているのが、丸亀製麺の店舗における清掃業務です。
実際の求人では、丸亀製麺の客席について、テーブル、椅子、床、棚などを清掃する仕事が示されています。
また、窓や店舗敷地内の駐車場の清掃なども仕事内容に含まれています。
一般的なクロス、ほうき、モップなどを使用するため、特別な清掃資格や専門的な機械操作を必要としない求人もあります。
一方で、すべての店舗で仕事内容が完全に同じとは限らないようで、求人によっては、テーブルや椅子、床、窓、駐車場などから、本人の障害特性や得意不得意を考慮して作業内容を組み合わせるとされています。
勤務時間は朝の短時間勤務が中心
現在確認できる求人では、朝の時間帯に短時間働く募集が目立ちます。
例えば兵庫県内の求人では、6時30分から11時まで、実働4.5時間、月曜日から金曜日までの勤務という条件が掲載されています。土日は休みで、残業なしという内容です。
東京都立川市の求人では「平日の朝4時間だけ」という募集があり、土日・祝日休み、残業なしとされています。
このような勤務形態は、フルタイム勤務にまだ不安がある人にとって利用しやすいでしょう。
(本ページ更新時の情報)
給与・時給は地域によって異なる
給与については、全国一律ではありません。勤務地によって最低賃金などの条件が異なるため、時給も地域ごとに設定されています。
実際の求人例では、2026年にハローワークで掲載された兵庫県宝塚市の丸亀製麺中山寺店の障害者専用求人で、時給1,116円という募集が確認できます。勤務時間は7時から11時まで、週休2日制で土日休みでした。
一方、東京都渋谷区のトリドールD&Iによる障害者専用のオフィス清掃求人では、時給1,226円という募集が掲載されています。
このように、時給は勤務地によってかなり変わります。
(本ページ更新時の情報)
応募方法は「公式採用サイト」からが基本
応募方法は比較的分かりやすく、トリドールグループの公式採用サイトから求人を検索し、希望する求人の「応募する」ボタンから申し込む方法があります。
公式採用サイトでは電話応募にも対応しており、受付時間10時~17時が案内されています。
また、求人によっては支援者からの応募も可能とされています。
実際のトリドールD&Iの求人では、応募後に担当者から連絡が入り、見学会などを経て面接に進む流れが示されています。
障害者就労支援施設を利用している人の場合、本人だけで応募することに不安があれば、就労移行支援事業所や就労継続支援事業所などの支援員に相談して応募する方法も考えられます。
見学できる求人もある
丸亀製麺の障害者雇用で特に注目したいのが、職場見学の機会が用意されていることです。
求人には、応募前の見学が可能であることが案内されています。さらに求人によっては、応募、担当者からの連絡、見学会、実習会、面接という流れが設定されています。
これは非常に重要ではないでしょうか。
障害者雇用の場合、仕事内容そのものだけでなく、「職場の音やにおいは大丈夫か」「朝の時間帯に通勤できるか」「一緒に働く人数はどの程度か」「トレーナーには相談しやすいか」といった点が、長く働くうえで重要になります。
求人票だけでは分からないことも多いため、可能であれば見学を利用したほうがよいでしょう。
専属トレーナー・管理者によるサポート
丸亀製麺の障害者雇用を考える際、給与以上に重要なのが職場でのサポート体制です。
トリドールD&Iの求人では、清掃チームに専属のトレーナーが配置されることが示されています。
仕事の手順を確認したり、困っているスタッフをフォローしたりする役割を担います。
また、ハローワークの求人情報では、企業在籍型ジョブコーチがいることや、専属管理者による個別の課題解決サポートが行われていることも確認できます。
通院や心身の変化に伴う勤務日・勤務時間の変更など、合理的配慮の例も示されています。
これは、障害者雇用で長く働くことを考える人にとって重要なポイントです。
「仕事を教えてもらって終わり」ではなく、働き続けるための支援体制が設けられているからです。
丸亀製麺について
丸亀製麺は、株式会社トリドールホールディングスを中心とするトリドールグループが展開する讃岐うどん専門店です。
運営会社としては株式会社丸亀製麺があり、グループの主力事業を担っています。
トリドールグループは、もともと焼き鳥店からスタートした会社ですが、その後、うどん専門店の「丸亀製麺」を大きく成長させました。
丸亀製麺そのものは、単なる「うどんチェーン」という位置づけではありません。
最大の特徴は、店舗に製麺機を設置し、小麦粉から麺を打ち、茹でたてのうどんを提供するという店舗づくりで、公式サイトでも「打ち立て、茹でたて」にこだわっていることを大きく打ち出しています。
2026年3月期は過去最高の業績
丸亀製麺を運営するトリドールホールディングスの2026年3月期は、かなり好調な決算となりました。
グループ全体の売上収益は2,787億1,500万円で、前期の2,682億2,800万円から3.9%増加しました。
また、事業利益は214億6,000万円となり、前期の182億500万円から17.9%増加しています。
特に注目したいのが、グループの中核である丸亀製麺事業です。
2026年3月期の丸亀製麺の売上収益は1,371億9,300万円で、前期の1,281億4,200万円から7.1%増加しました。事業利益も219億5,500万円となり、前期の208億9,600万円から5.1%増加しています。いずれも過去最高を更新しました。
つまり、丸亀製麺は「昔から人気がある」というだけではなく、現在も売上と利益を伸ばしている成長ブランドだと言えます。
丸亀製麺は国内887店舗まで拡大
店舗数も増えています。
2025年3月末時点では丸亀製麺の国内店舗数は861店舗でしたが、2026年3月末には887店舗となりました。
1年間で36店舗を新規出店する一方、10店舗を閉店し、結果として26店舗増えています。
これは、丸亀製麺が現在でも新規出店を続けられるだけのブランド力を持っていることを示しています。
また、トリドールホールディングス全体では、国内外を合わせて2026年3月末時点で2,102店舗を展開しています。内訳は、丸亀製麺887店舗、国内その他292店舗、海外事業923店舗です。
今後も成長を目指しており、2028年3月期にはグループ全体で3,050店舗、丸亀製麺では1,149店舗を目指す中長期計画が示されています。
好調の理由は「手づくり・できたて」
丸亀製麺の強さを考えるうえで欠かせないのが、「手づくり・できたて」という考え方です。
一般的な大手チェーンでは、店舗での作業をできるだけ標準化し、効率よく大量の商品を提供することが重要になります。
ところが丸亀製麺は、あえて店舗で麺を打ち、茹で、天ぷらなどを調理するスタイルを大切にしています。
トリドールの経営においては、これを「二律両立」と表現しています。
つまり、チェーン店として大量の店舗を展開しながら、個人店のような「手づくり・できたて」を実現するという、一見すると相反することを両立させようとしているのです。
この考え方は丸亀製麺の大きな特徴です。
「安くて早いうどんを提供するチェーン店」というだけではなく、店内で調理する姿をお客様に見せることで、料理ができあがる過程そのものを商品価値にしています。
海外でも丸亀製麺を展開
トリドールグループの特徴として、海外展開も挙げられます。
海外では「MARUGAME UDON」というブランドで、アジアや北米などに店舗を展開しています。
2026年3月期の海外事業全体では、売上収益が1,018億9,500万円となり、前期比2.7%減でした。
一方、事業利益は52億8,500万円となり、前期比109.4%増と大幅に伸びています。
売上が減っているのに利益が大きく増えているのは、海外事業の収益性改善が進んでいるためです。
特にMARUGAME UDONは台湾をはじめとするアジア地域が好調で、英国事業の黒字化も増益に貢献しました。
今後のトリドールグループを考えるうえでは、「日本の丸亀製麺」から「世界のMARUGAME UDON」へブランドを広げられるかどうかも重要なポイントになります。
トリドールグループの社風は「人」を重視
会社の社風を考えるうえで、トリドールが掲げている「人」への考え方は非常に特徴的です。
近年の飲食業界では、人手不足への対応としてセルフレジ、配膳ロボット、調理機械などを導入し、できるだけ人手を減らす「省人化」が進んでいます。
これに対してトリドールは、人が持っている力を重視する方向を明確にしています。
同社は「心的資本経営」という考え方を掲げ、従業員の心の幸せと、お客様の感動を結びつけることを重視しています。
2025年に公表した取り組みでは、社内での取り組みを通じて従業員の離職率が約12.9%低下し、お客様から寄せられた褒めの言葉が24.5%増加したとしています。
これは、丸亀製麺の店舗づくりにも表れています。
機械ですべてを効率化するのではなく、店員が目の前でうどんを打ち、茹で、天ぷらを揚げ、接客する。人が働くこと自体を「サービスの価値」と考える会社です。
「従業員が働き続けられる会社」を目指している
トリドールは、従業員の採用だけではなく、長く働いてもらうことにも力を入れています。
公式のサステナビリティ情報では、「人が居続ける組織づくり」を掲げ、採用や福利厚生、従業員のハピネスなどを重要なテーマとして扱っています。
これは、前回取り上げた障害者雇用とも関係する部分です。
トリドールグループでは障害者雇用を専門的に担う仕組みも整えられており、丸亀製麺の店舗清掃などを通じて障害のある人の就労を支えています。
つまり、会社として「人材を採用して仕事をしてもらう」というだけではなく、それぞれの人が能力を発揮できる環境をつくることを重視している企業だと見ることができます。
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最後に
丸亀製麺の障害者雇用は、「一般就労に挑戦したいけれど、接客や長時間勤務には不安がある」という人が検討しやすい仕事です。
主な仕事内容は店舗の営業前清掃で、テーブルや床、窓、駐車場などを担当します。接客が基本的にないため、人とのコミュニケーションに不安がある人にも向いています。
勤務は朝の短時間から始められる求人があり、専属トレーナーによるサポートや職場見学、実習が用意される場合もあります。
一方、早朝勤務や清掃作業が自分に合うかは確認が必要です。
「まずは無理なく働く経験を積みたい」という人は、見学で仕事内容や職場の雰囲気を確かめてから応募を検討するとよいでしょう。

