こちらでは、トヨタの障害者採用について、まとめています!
トヨタの障害者雇用
トヨタ自動車は多様な人材が活躍できる組織づくりを掲げ、多様なバックグラウンドや価値観を持つ人々を尊重するダイバーシティ&インクルージョン(DE&I)の方針の一環として、障害の有無に関わらず誰もが働きやすい環境整備と機会提供を推進しているようです。
その中核を担うのが、特例子会社「トヨタループス」でトヨタは2008年に「トヨタループス株式会社」という特例子会社を設立しました。
この会社は、障がいのある方の雇用機会を大きく広げることを目的に作られたもので、社名の「ループス」には「雇用の輪(ループ)」を広げるという願いが込められているそうです。
雇用状況
トヨタループスでは、知的障がい、精神障がい、身体障がいなど多様な障がいのある人が働いており、従業員の約8割が障がいのある方で、さまざまな業務に従事している点が特徴です。
トヨタ自動車本体でも、障害者手帳を持つ社員の採用を行っていますが、トヨタループスとの連携によってより多くの就労機会を生み出し、障がい者法定雇用率の達成にも寄与しています。
作業内容と環境
トヨタループスでは、以下のような作業を行っているようです。
- 印刷物の梱包・発送
- オフィス清掃
- 社内便の集配達
- 電子化・アノテーション(AIデータ作成支援)
- 看護助手
- 事務作業
…etc。
このように多様な業務が提供されており、これらの仕事は、トヨタ自動車からの委託を受ける形で行われることが多く、従来型の単純作業に留まらず幅広い内容を扱っています。
また、トヨタが大切にする「カイゼン」の考え方は、障がい者雇用の現場でも生かされており、視覚障がいの方がわかりやすい色とコントラストの案内表示や、車いす利用者が使いやすい設備、作業の負担を減らすツールづくりなど、障がいのある人が安全・安心して働ける工夫が随所に見られます。
これにより、障がい者だけでなく高齢者や他の従業員にとっても働きやすい職場づくりが実現しています。
作業の割り振りも工夫されていて、個々の特性や得意・不得意を丁寧に見極め、ただ雇用するのではなく一人ひとりが自身の能力を生かせるよう配慮されています。
障害者雇用の支援制度とキャリア形成
トヨタでは、障がい者雇用を「業務上の配慮」だけでなく、組織文化として根付かせるために、社員向けの「心のバリアフリー研修」を実施しています。
これは、車いす体験や視覚障がい体験などを通して障がい理解を深め、健常者と障がい者がお互いを理解し合う文化を育むものといわれています。
障がい者採用の入り口として、障がい者向けのインターンシッププログラムも実施されており、これにより応募者は職場環境を理解しながらスキルを磨く機会を得ることができ、長期就労につながるステップをサポートしています。
本体の採用では、新卒・中途で障害者採用の枠が設けられており、事務職・技術職・生産職など多様な職種での採用が可能となっています。
福利厚生やキャリアパスも一般社員と同等の仕組みが整えられており、本人の意欲次第で昇進・キャリア形成もできる制度が整えられています。
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トヨタについて
トヨタ自動車株式会社は、1937年に設立された日本を代表する自動車メーカーで、世界最大級の規模を誇ります。
本社は愛知県豊田市にあり、グローバルに車両の開発・生産・販売を行う企業です。
1930年代の設立以来、「トヨタ生産方式」に代表される効率的な製造・改善活動により、品質・コスト・納期のバランスを追求してきました。
トヨタの経営理念には、法令遵守と企業倫理、地域と社会への貢献、安全・クリーンな製品提供、労使の信頼関係とチームワーク重視などが掲げられており、これが日々の事業活動の基盤となっています。
近年は「モビリティカンパニー」への変革を掲げ、従来のクルマ中心のビジネスから、電動化・自動運転・コネクテッドなどの次世代モビリティ技術まで視野に入れた事業展開を進めています。
事業内容
トヨタの主力事業は自動車の開発・生産・販売ですが、その事業領域は広がっています。
自動車事業
世界中の市場に向けて乗用車・商用車・SUV・トラック・高級車ブランド「レクサス」など多様な車種を展開しています。
販売は日本国内だけでなく、北米・欧州・アジア・アフリカ・中東など世界各地に及び、年間販売台数が1,000万台を超える世界最大級の自動車メーカーです。
トヨタはハイブリッド車を世界的に普及させた先駆者であり、近年は電気自動車や燃料電池車にも積極的に取り組んでいます。
海外では中国・米国での電動車・バッテリー生産拠点展開を進めるなど、環境対応技術への投資を強化しています。
金融・アフターサービス
トヨタは自動車販売に関連して金融サービスや保険も手掛け、車両販売後のサービス提供を通じて顧客関係を深めています。
これにより収益を多角化し、車両本体販売以外の分野でも利益を生み出しています。
3. 業績:世界トップクラスの自動車メーカー
トヨタは世界自動車業界で常にトップクラスの業績を維持しています。
業績
2025年3月期(2024年4月~2025年3月)の連結業績では、営業収益が約48兆円と高水準を維持し、営業利益も約4.8兆円となりました。
主力の自動車事業だけでなく、金融・補給・中古車販売等の収益が寄与しています。
また営業利益率は約10%前後で、同業他社と比較しても高い収益性を示しています。
販売実績
トヨタは世界で1,000万台級の販売台数を誇り、2024年には約1080万台を販売して世界一の売上台数を記録しました(5年連続首位)。
特にハイブリッド車は全販売に占める割合が高く、環境対応車の強みが表れています。
ただし国内市場では人口減少などの影響を受け販売がやや低迷する一方、海外、特に北米での需要は堅調です。
社風・企業文化
トヨタの社風は、日本国内企業としての伝統とグローバルな価値観が融合した特徴を持ちます。
「トヨタ生産方式(Toyota Production System)」は、品質と効率を追求する生産の基本であり、「カイゼン(改善)」の精神は全社的な文化となっています。
現場の小さな改善が積み重なり、大きな成果に繋がるという考え方は、エンジニアや現場作業者だけでなく、管理職・企画職にも浸透しています。
また、トヨタは企業理念の中で「個人の創造力とチームワークの強みを最大化」することを掲げています。
上司・部下などの階層型関係はありますが、職場ではチームで課題解決に当たることが多く、協力しながら目標達成を目指す風土があります。
社内の口コミ等では、「しっかりした企業文化が根付いている」「長期的なキャリア形成が可能」などの評価がある一方、規模が大きいため「意思決定のスピードが課題」「改善活動の徹底が厳しい」などの意見も見られ、これは大企業としての特徴ともいえます。
最後に
トヨタの障害者雇用は、単なる法定雇用率達成にとどまらず、多様な能力を活かせる職場づくりと長期的なキャリア形成の支援へと進化していくことが期待されます。
トヨタは多様性・インクルージョン(DE&I)を重要な経営戦略と位置づけ、多様な人材が能力を最大限発揮できる環境整備を進めています。
これには、障害のある社員が安心して働き続けられるよう職場のバリアフリー化や支援体制の強化、障害理解を深める教育が含まれるため、今後は特例子会社や社内制度を通じた雇用機会の拡大に加え、障害のある社員がより専門性を持って活躍できるような職域拡大やスキル開発支援も重視されていくでしょう。
トヨタの障害者雇用に興味がある方は、ぜひチェックしておきたいですね。


