福祉的エンパワメントとは
福祉においては、障害のある方本人、またはそのご家族が自らが発する力を持ち、自ら生活をコントロールすること、本人が持っている力を信じ、自立する力を得ること、という考え方になります。
本人主体の支援という、現在の福祉では非常に重要視される考えです。
一般的な意味は、社会、組織、団体の中で一人ひとりが力を持ち、自分自身だけでなく周りの環境もコントロールする…といった意味で使われます。
本人主体の支援
障害のある方に代わって問題を解決するような支援ではなく、本人ができること、やりたいこと、好きなこと、興味があること、などに注目し、それを軸とした支援を進めることで、本人も問題、課題を解決するために取り組んでいくことができると考えます。
ハンディキャップや苦手な部分に着目するのではなく、長所や強みを伸ばしていく。
その中で生まれた障害のある方、利用者さんとの信頼関係により、持っている力を発揮できる環境が作られます。
エンパワメントとストレングスの違いについて
ストレングスは長所や強み、エンパワメントは本人が持っている力を発揮すること。
このように見ると、なんだか似たような…というか、同じような意味にも感じます。
この言葉の違いとしては、ストレングスは本人の持っている長所、強みなど元々もっているその人の力のことであり、エンパワメントは本人が持っている力を引き出す環境や接し方のことです。
また、短所、弱みをサポート、改善する支援ではなく、長所、強みを伸ばしていく活かしていく支援モデルをストレングスモデルといいます。
できないことをフォーカスするよりも、できることを活性化し大きくしていくことが、現在の自立支援ではとても効果的だと考えられ重要視されています。